彼氏君と秘密
頑張ると決意してから、昼休みまではあっという間で、私は何を頑張ればいいのかまだわかっていなかった。
とりあえず美雪に背中を押されて家庭科室へと向かう。
殿下の待つ家庭科室へ。
家庭科室の前で、私の足が止まる。
緊張してドアを開けるのを躊躇う。
でもいつまでもドアの前にもいられない。
殿下が待ってるかもしれないし。
自分を奮い立たせ、声がちゃんと出るように咳払いをしたあと、私はドアを開けた。