彼氏君と秘密

「……ほんとはかっこいいんだよ。サッカーしてるときとか。勉強だってできるし。」


「はいはい、こんな普通の高校で勉強できたってそんなにすごくないから。」


それはわかってる。

私は適当に殿下のいいところあげただけで、本当の好きな理由は言ってない。

第一、殿下が勉強できるからって好きになったわけじゃないもんね。




「それにしても相変わらず男子といるときだけは楽しそうね。そっちの気があるんじゃない?」


「そんなわけないじゃん!!」


美雪の失礼な発言に私は速攻で切り返したのは言うまでもないこと。

美雪が私の必死の弁護を聞き流していると、始業のチャイムがなった。
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