絶対様
☆☆☆
翌日、あたしは寝不足のままリビングへ向かった。
すでに朝食の準備はされていたけれど、とても食欲はなかった。
「今日の新聞、なにか書いてあった?」
あたしはリビングのソファで新聞を広げている父親へ向けてそう聞いた。
昨日の火事のことが出ているはずだった。
「あぁ。あの丘の上の廃墟が燃えたみたいだ」
そういわれて心臓がドクンッとはねた。
一気に目が覚めていく。
「そ、そうなんだ」
ぎこちなく返事をして、テレビニュースに視線を向ける。
ニュース番組はちょうどローカルに切り替わったところで、地元のニュースキャスターが原稿を読み上げ始めた。
《昨夜○○町の一軒やが全焼する火事がありました。周囲に民家はなく、火は1時間後に消化され、けが人はいませんでした》
画面一杯にあの廃墟が映し出されて、呼吸が止まってしまうかと思った。
丘の上で燃えている様子に圧倒される。
廃墟の周辺で行き来する消防隊員たちの姿にあたしは視線をそらした。
翌日、あたしは寝不足のままリビングへ向かった。
すでに朝食の準備はされていたけれど、とても食欲はなかった。
「今日の新聞、なにか書いてあった?」
あたしはリビングのソファで新聞を広げている父親へ向けてそう聞いた。
昨日の火事のことが出ているはずだった。
「あぁ。あの丘の上の廃墟が燃えたみたいだ」
そういわれて心臓がドクンッとはねた。
一気に目が覚めていく。
「そ、そうなんだ」
ぎこちなく返事をして、テレビニュースに視線を向ける。
ニュース番組はちょうどローカルに切り替わったところで、地元のニュースキャスターが原稿を読み上げ始めた。
《昨夜○○町の一軒やが全焼する火事がありました。周囲に民家はなく、火は1時間後に消化され、けが人はいませんでした》
画面一杯にあの廃墟が映し出されて、呼吸が止まってしまうかと思った。
丘の上で燃えている様子に圧倒される。
廃墟の周辺で行き来する消防隊員たちの姿にあたしは視線をそらした。