絶対様
☆☆☆

あたしが考えていた通り、翌日になると光の顔にニキビが出現していた。


それも1つや2つじゃない。


顔の半分ほどを多い尽くすくらいのニキビだ。


「それ、どうしたの?」


美緒の復讐だと知りながらも、そう声をかけずにはいられなかった。


マスクで顔をかくしていた光は涙目になって「昨日帰ったらひとつニキビを見つけて、それで薬を使ったんだ。それが悪かったみたいで、悪化した」と、答えてくれた。


今までそんなこと一度もなかったのにと、光は付け足した。


やっぱり美緒はどこかにいるんだ。


焼け跡から遺体は発見されていないし、3人への復讐はまだ続いている。


あたしは舌なめずりをして考えた。


美緒はどこにいるんだろう?
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