絶対様
悲鳴のような声を張り上げてカッターナイフを強く握り締める。
あたしは怪我をしないよう数歩後ずさりをして光の様子を見守った。
ヒカリは刃を出したカッターをゆっくりと自分の顔に近づけていく。
その刃は蛍光灯のヒカリに照らされてギラギラと光っていく。
やがて、刃先が光の頬にぶつかった。
そこから更に力をこめると、ブツッという小さな音がして、光の頬からうみの混ざった血が流れ出した。
光は一瞬顔をしかめたが、ニキビがひとつつぶれたことで満足そうな笑みを浮かべた。
「ふふっ……ニキビがひとつなくなった」
後はもう、ほっておいても勝手にやるだろう。
ホームルームが終わるチャイムの音を聞き、あたしはトイレを出たのだった。
あたしは怪我をしないよう数歩後ずさりをして光の様子を見守った。
ヒカリは刃を出したカッターをゆっくりと自分の顔に近づけていく。
その刃は蛍光灯のヒカリに照らされてギラギラと光っていく。
やがて、刃先が光の頬にぶつかった。
そこから更に力をこめると、ブツッという小さな音がして、光の頬からうみの混ざった血が流れ出した。
光は一瞬顔をしかめたが、ニキビがひとつつぶれたことで満足そうな笑みを浮かべた。
「ふふっ……ニキビがひとつなくなった」
後はもう、ほっておいても勝手にやるだろう。
ホームルームが終わるチャイムの音を聞き、あたしはトイレを出たのだった。