絶対様
☆☆☆
残念ながら、今日は咲は学校を休んでいた。
まだ治っていない足首を更に怪我したから、安静にしているのだろう。
真里菜は教室内にいるにも関わらずビクビクしていて、常に周囲を気にしている。
見知らぬ男に骨折させられ、挙句捕まっていないのだから当然だった。
「ナナちゃん、今日は来るの遅かったねぇ」
「ちょっと寝坊しちゃった」
クラスメートたちと他愛のない会話をしていると、途端に教室内がざわめいた。
視線を向けて見ると、そこには光が立っていた。
手にはあたしのカッターナイフが握られたままだ。
だけど異様なのはそこではなく、マスクに赤い血が染み付いていたからだった。
ろくに止血もせずに教室に入ってきたみたいだ。
「光!?」
さすがに驚いたのか、真里菜が光に駆け寄った。
「どうしたのそれ、怪我?」
「ううんニキビ。でも大丈夫だよ、ニキビを退治する方法がわかったから」
そう言ってカッターナイフを真里菜へ見せている。
真里菜はサッと青ざめる。
友人がなにをしたのか瞬時に理解したようだ。
「なんでそんなことするの? 血だらけじゃん!」
「え?」
光はなぜ真里菜が起こっているのか理解できないみたいで、首をかしげている。
残念ながら、今日は咲は学校を休んでいた。
まだ治っていない足首を更に怪我したから、安静にしているのだろう。
真里菜は教室内にいるにも関わらずビクビクしていて、常に周囲を気にしている。
見知らぬ男に骨折させられ、挙句捕まっていないのだから当然だった。
「ナナちゃん、今日は来るの遅かったねぇ」
「ちょっと寝坊しちゃった」
クラスメートたちと他愛のない会話をしていると、途端に教室内がざわめいた。
視線を向けて見ると、そこには光が立っていた。
手にはあたしのカッターナイフが握られたままだ。
だけど異様なのはそこではなく、マスクに赤い血が染み付いていたからだった。
ろくに止血もせずに教室に入ってきたみたいだ。
「光!?」
さすがに驚いたのか、真里菜が光に駆け寄った。
「どうしたのそれ、怪我?」
「ううんニキビ。でも大丈夫だよ、ニキビを退治する方法がわかったから」
そう言ってカッターナイフを真里菜へ見せている。
真里菜はサッと青ざめる。
友人がなにをしたのか瞬時に理解したようだ。
「なんでそんなことするの? 血だらけじゃん!」
「え?」
光はなぜ真里菜が起こっているのか理解できないみたいで、首をかしげている。