絶対様
あたしは後ずさりをしてその様子を見つめる。


光がブラウスを脱いだとき、あたしはまた悲鳴を上げそうになってしまった。


光の体には無数のニキビができていたのだ。


「これ見てよ。授業中になんだか痛いなぁと思ったら、できてたの」


そう言いながら光は下着姿になった。


腕にも腹にも足にも、数え切れないくらいのニキビが出現している。


小さなブツブツの集合体に気持ち悪さを覚えるくらいだ。


「下着の中もね……」


「もう、いいから!」


あたしは慌てて光を止めた。


下着の中すらも、ニキビで溢れているのだろう。


これじゃ椅子に座っていることもつらかったと思う。


「それより、美緒の弱みだよ」


そう言うと光はこちらを見た。
< 131 / 155 >

この作品をシェア

pagetop