絶対様
☆☆☆
この日も、授業ところではなくなっていた。
光がトイレで自分の腹部を切り裂き、内臓をぶちまけて死んでいたのだから仕方ないことだった。
光が死んだことで真里菜は発狂していたが、あたしはそれを見てもなにも思わなかった。
こいつらは美緒を殺したんだ。
死んで当然のやつらなんだ。
そう思う心は、ひどく冷えていた。
「あたし、早退する」
光が救急搬送された後、真っ青になった真里菜がカバンを持って教室から駆け出した。
咲も光もいなくなって、途端に心細くなったのかもしれない。
それならあたしが一緒にいてあげよう。
そう思い、あたしも同じようにカバンを掴んで教室を出た。
光の騒ぎのせいで廊下は混雑していて、生徒が2人学校を抜け出したところで誰も気がつかなかった。
校舎から出た真里菜は不意に歩調を緩めて周囲を警戒しはじめた。
自分のストーカーがいないか確認しているみたいだ。
でも今は昼間だ。
周囲に行きかう人の気配はほとんどない。
時々年配の人が犬をつれて散歩をしているくらいなものだった。
この日も、授業ところではなくなっていた。
光がトイレで自分の腹部を切り裂き、内臓をぶちまけて死んでいたのだから仕方ないことだった。
光が死んだことで真里菜は発狂していたが、あたしはそれを見てもなにも思わなかった。
こいつらは美緒を殺したんだ。
死んで当然のやつらなんだ。
そう思う心は、ひどく冷えていた。
「あたし、早退する」
光が救急搬送された後、真っ青になった真里菜がカバンを持って教室から駆け出した。
咲も光もいなくなって、途端に心細くなったのかもしれない。
それならあたしが一緒にいてあげよう。
そう思い、あたしも同じようにカバンを掴んで教室を出た。
光の騒ぎのせいで廊下は混雑していて、生徒が2人学校を抜け出したところで誰も気がつかなかった。
校舎から出た真里菜は不意に歩調を緩めて周囲を警戒しはじめた。
自分のストーカーがいないか確認しているみたいだ。
でも今は昼間だ。
周囲に行きかう人の気配はほとんどない。
時々年配の人が犬をつれて散歩をしているくらいなものだった。