絶対様
咲の言葉にあたしは首をかしげた。
またなにかを企んでいるみたいだけれど、光は乗り気じゃない様子だ。
それでも咲はそれを実行しようとしているらしい。
「もし本当だったら、あたしたち3人は無敵だよ」
この声は真里菜だ。
真里菜は都市伝説というなにかをする気でいるみたいだ。
こっくりさんとか、そういうもの話かもしれない。
高校生になってそんなものを信じているなんて、案外子供っぽいのかもしれない。
それからも3人はなにか会話をしながら、校舎を出て行った。
あたしはその後ろ姿を確認してから身を翻して体育館倉庫へと走った。
渡り廊下を抜けて観音開きの大きな扉を開き、体育館の最奥へと走る。
自分の足音だけが聞こえてくるなか、ズッと重たいものが横へずれる音が混じってあたしは歩調を緩めた。
体育館倉庫の戸が少しだけ開き、そこから小さな手が見えている。
「美緒!」
あたしは再び走り体育館倉庫の戸にすがりつくようにして開けた。
中から出てきた美緒はあたしの倒れ掛かるようにして体重を預けてきた。
「美緒、大丈夫!?」
「平気」
その声は想像していたよりもしっかりしていて、少しだけ安心した。
しかし、美緒の制服は切られているし、踏みつけられていた足も引きずっている。
またなにかを企んでいるみたいだけれど、光は乗り気じゃない様子だ。
それでも咲はそれを実行しようとしているらしい。
「もし本当だったら、あたしたち3人は無敵だよ」
この声は真里菜だ。
真里菜は都市伝説というなにかをする気でいるみたいだ。
こっくりさんとか、そういうもの話かもしれない。
高校生になってそんなものを信じているなんて、案外子供っぽいのかもしれない。
それからも3人はなにか会話をしながら、校舎を出て行った。
あたしはその後ろ姿を確認してから身を翻して体育館倉庫へと走った。
渡り廊下を抜けて観音開きの大きな扉を開き、体育館の最奥へと走る。
自分の足音だけが聞こえてくるなか、ズッと重たいものが横へずれる音が混じってあたしは歩調を緩めた。
体育館倉庫の戸が少しだけ開き、そこから小さな手が見えている。
「美緒!」
あたしは再び走り体育館倉庫の戸にすがりつくようにして開けた。
中から出てきた美緒はあたしの倒れ掛かるようにして体重を預けてきた。
「美緒、大丈夫!?」
「平気」
その声は想像していたよりもしっかりしていて、少しだけ安心した。
しかし、美緒の制服は切られているし、踏みつけられていた足も引きずっている。