絶対様
幸いなのは明日が休日だということくらいだ。


明日はあの3人に会わなくていい。


美緒だって少しは気が楽になっているはずだ。


「明日になってから、もう1度メッセージを送ってみようかな」


独り言を呟いてベッドにもぐりこむ。


時間はまだ早かったけれど、疲れきってしまっておきている余裕はなかった。


それに、夢を見ている間だけはあの3人のことを忘れることができる。


あたしにとっては救いの時間なのだ。


そう思っていたのに、眠りを妨げるようにスマホが鳴った。


美緒からの返事かもしれない!


そう思ってすぐにスマホ画面を確認して、心臓がドクンッと大きく跳ねた。


強いストレスを感じて呼吸が短くなるのを感じる。


それは咲からのメッセージだったのだ。


《咲:明日、夕方5時に丘の上の廃墟に集合》


それだけ書かれた文字は、こちらに否定させない威圧感がある。


あたしはゴクリと唾を飲み込んだ。
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