恋愛アレルギー
☆☆☆
母親のおかげでいい気分転換になったが、いつもの町並みが見えてきたとき、あたしは車外に船見くんの姿を見つけていた。
車は赤信号で停止していて、船見くんは横断歩道を歩いていく。
あたしはその姿に釘付けになっていた。
楽しそうに笑っている船見くん。
隣には見知らぬ女の子。
その距離は肩がぶつかり合うほどに近い。
時間にしてほんの数十秒の出来事だった。
信号機は赤から青に変わり、車は動き出す。
外の景色は流れ始めたのに、あたしはいつまでも呆然として外を見つめていたのだった。
母親のおかげでいい気分転換になったが、いつもの町並みが見えてきたとき、あたしは車外に船見くんの姿を見つけていた。
車は赤信号で停止していて、船見くんは横断歩道を歩いていく。
あたしはその姿に釘付けになっていた。
楽しそうに笑っている船見くん。
隣には見知らぬ女の子。
その距離は肩がぶつかり合うほどに近い。
時間にしてほんの数十秒の出来事だった。
信号機は赤から青に変わり、車は動き出す。
外の景色は流れ始めたのに、あたしはいつまでも呆然として外を見つめていたのだった。