恋愛アレルギー
咲子に手鏡を渡されて確認すると、確かに首にブツブツは出てきていなかった。


「ちょっと田村くんと会話しておいでよ」


咲子に言われ、あたしは半信半疑のまま田村君に近づいた。


いつもどおり、一緒に謎解きをする。


そのときなんだか熱っぽい感じがして、あたしは首をかしげた。


さっきまで平気だったのにおかしいな。


「出てる!」


不意に、近づいてきた咲子に言われて、あたしはギョッと目を見開いた。


咲子が持っていた手鏡に視線をやると、あたしの首には赤いブツブツが出現しているのだ。


本当に田村くんと会話していると出てきた……!


あたしは愕然として、それを見つめたのだった。
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