恋愛アレルギー
☆☆☆
あたしは船見くんが好きなのだと、自分で認めてみることにした。
そうしないと余計に意識してしまって次にどんなミスを起こすかわからないからだ。
ただでさえ、あの3人に目をつけられている状態だから、これ以上ミスをしたくはなかった。
クラスにいるとき、船見くんをつい目でおいかける。
昇降口などでばったり会うと挨拶をする。
船見くんが後ろを通り過ぎる。
そのどれもに好きだという感情がわいてくる。
「このままじゃあたし、本当に死んじゃうかも!」
ある日、2人で委員会へ向かう途中に咲子へ向けて言った。
「どういうこと?」
「だって、好きだって認めたら毎日心臓がドキドキするようになったの。これって、アレルギーが出てきているってことだよね?」
こっちは真剣に質問しているのに、咲子は瞬きをしたあと突然笑い始めた。
体を折り曲げて本当におかしそうに笑っている咲子にあたしは仏頂面になる。
「なにがそんなにおかしいの?」
「愛美。その胸ドキドキするのは恋をしているからだよ? アレルギーはきっと関係ない」
そういわれて今度はあたしが瞬きをする番だった。
あたしは船見くんが好きなのだと、自分で認めてみることにした。
そうしないと余計に意識してしまって次にどんなミスを起こすかわからないからだ。
ただでさえ、あの3人に目をつけられている状態だから、これ以上ミスをしたくはなかった。
クラスにいるとき、船見くんをつい目でおいかける。
昇降口などでばったり会うと挨拶をする。
船見くんが後ろを通り過ぎる。
そのどれもに好きだという感情がわいてくる。
「このままじゃあたし、本当に死んじゃうかも!」
ある日、2人で委員会へ向かう途中に咲子へ向けて言った。
「どういうこと?」
「だって、好きだって認めたら毎日心臓がドキドキするようになったの。これって、アレルギーが出てきているってことだよね?」
こっちは真剣に質問しているのに、咲子は瞬きをしたあと突然笑い始めた。
体を折り曲げて本当におかしそうに笑っている咲子にあたしは仏頂面になる。
「なにがそんなにおかしいの?」
「愛美。その胸ドキドキするのは恋をしているからだよ? アレルギーはきっと関係ない」
そういわれて今度はあたしが瞬きをする番だった。