恋愛アレルギー
☆☆☆

慌てて出てきたあたしを連れて、咲子は商店街へと向かった。


「商店街に行っても、あたしお金ないよ?」


「大丈夫、メーク道具はあたしが貸してあげる。それに服は中古ショップで見るんだよ」


そう言われて商店街の端にリサイクルショップがることを思い出した。


あまり行かない場所だからすっかり忘れてしまっていた。


それに、咲子がメーク道具を貸してくれるならお金はかなり浮く。


これからデートに行っても支障はなさそうだ。


安堵してお店の中に入ると、思った以上に拾い店舗だ。


2階建てのリサイクルショップになっていて、一回は家具家電、二階が服や小物が並んでいるみたいだ。


2人で二階に上がっていくと、部屋の半分を埋め尽くす衣類に目を丸くした。


「これ、全部200円くらいで買えるんだよ」


「200円!?」


「そう。だけど品質には責任を持ちませんって書いてあるでしょう?」


壁に書かれている注意書きを見ると、たしかにそうかかれている。


商品を見てみるとボタンがひとつ取れていたり、穴が開いていたりする。


これをしっかり確認して、自己責任で買うから安くなっているみたいだ。
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