恋愛アレルギー
「あ、愛美じゃん」


そう言ったのは、教室後方にたむろしているあの3人組だったのだ。


あたしは以前と警戒して3人から距離をとる。


「愛美って最近調子に乗ってるよね」


「え?」


「船見くんと仲良くしてもらえて、あたしは特別だからぁって顔してる」


一人がそう言うと、他の2人が声を上げて笑った。


あたしは買い物袋を体の前で抱きしめた。


そうすることで自分を守ることができるような気がした。


「それに今日はメークまでして、あんなのが似合うと思ってんの?」


その質問意あたしは言葉に詰まってしまった。


れは咲子があたしのためにしてくれたことだ。


だから他の人にとやかく言われたくはない。


それでも言い返すことのできないあたしは、弱い。


「やめときなよメークなんて、ブスが余計にブスになるだけだから」
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