恋愛アレルギー
☆☆☆

それからデート当日まで、あたしは咲子に教えてもらってメークの練習を頑張った。


アイブロウを引くのがどうしても苦手で、何度もやり直す。


咲子が隣でレクチャーしてくれないと、こんなに短期間で上手にメークできるようにはならなかっただろう。


3人は時々わざとぶつかってこられたりしたけれど、それ以上に目立ったことは特になかった。


あの時、あたしが必死になって言い返したのがよかったのかもしれない。


そして、デート当日。


あたしは緊張のあまり寝不足だったけれど、幸いにも目の下にクマができたりはしていなかった。


それでなくても、少しの変化ならメークで隠せるようになっていた。


朝7時起きて、9時にはメークも着替えを済ませていた。


船身くんとの約束時間は10時半で、集合場所は学校の近くの公園だった。
< 77 / 136 >

この作品をシェア

pagetop