恋愛アレルギー
☆☆☆

初めてのデートが終わった夜はなかなか寝付くことができなかった。


ベッドに入っても何度も船見くんの顔を思い出してしまう。


左手を見つめると、手をつないだときのぬくもりも思い出す。


「ふふっ」


思い出して思わず笑ってしまい、あたしは頭まで布団をかぶった。


顔が自然とにやけて声が出てしまう。


人を好きになるってこんなに楽しいことだったんだと、初めて知った。


結局あたしはまた朝までろくに眠ることができないままでいたのだった。
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