ドライブスルー彼氏
あたしは息を切らしてパネルの前に立った。


額に浮かんできた汗を手の甲でぬぐい、それらを確認する。


その時見慣れた彼の顔を見つけて目を見開いた。


「いた……!」


思わず声を上げていた。


17歳。


隣町にある学校名。


そしてサッカーを趣味にしていることが書かれている。


サッカー。


間違いない彼だ。


パネルには名前の記載はないけれど、あたしは彼だと確信した。


よかった、まだ誰にも購入されていなかったみたいだ。
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