ドライブスルー彼氏
休日
次の日は休日で、目を覚ましたときは11時を過ぎていた。
リビングへ降りて行っても両親の姿はなく、冷蔵庫を開けると朝ごはんの目玉焼きがラップにかけられて入っていた。
あたしはそれを取り出し、インスタントのお味噌汁を作って朝食を食べることにした。
テレビをつけていても、今の時間はあまり面白いことはやっていない。
どのテレビ番組もひっきりなしに通信販売の商品を宣伝している。
ラジオ代わりにそれを聞きながらご飯を食べ終えると、すでに12時前だ。
このままダラダラと休日を満喫してもいいのだけれど、それじゃなんだか寂しい気がする。
しばらく迷ったけれど、あたしは琴葉に連絡してみることにした。
《里奈:やっほー、今なにしてる?》
《琴葉:おはよう! デート中だよ》
返ってきた文面にあたしは口に含んでいたお茶を噴出してしまいそうになった。
デート?
琴葉はまだあたしを騙し続けているつもりなんだろうか。
少しムッとして唇を引き結んだ。
《里奈:冗談はいいから、暇なら遊びに行こうよ》
《琴葉:冗談なんかじゃないよ。彼氏ができたことは説明したでしょう?》
《里奈:それ自体が冗談だったんでしょう?》
《琴葉:なに言ってるの? ごめん、これから映画だから、またね!》
リビングへ降りて行っても両親の姿はなく、冷蔵庫を開けると朝ごはんの目玉焼きがラップにかけられて入っていた。
あたしはそれを取り出し、インスタントのお味噌汁を作って朝食を食べることにした。
テレビをつけていても、今の時間はあまり面白いことはやっていない。
どのテレビ番組もひっきりなしに通信販売の商品を宣伝している。
ラジオ代わりにそれを聞きながらご飯を食べ終えると、すでに12時前だ。
このままダラダラと休日を満喫してもいいのだけれど、それじゃなんだか寂しい気がする。
しばらく迷ったけれど、あたしは琴葉に連絡してみることにした。
《里奈:やっほー、今なにしてる?》
《琴葉:おはよう! デート中だよ》
返ってきた文面にあたしは口に含んでいたお茶を噴出してしまいそうになった。
デート?
琴葉はまだあたしを騙し続けているつもりなんだろうか。
少しムッとして唇を引き結んだ。
《里奈:冗談はいいから、暇なら遊びに行こうよ》
《琴葉:冗談なんかじゃないよ。彼氏ができたことは説明したでしょう?》
《里奈:それ自体が冗談だったんでしょう?》
《琴葉:なに言ってるの? ごめん、これから映画だから、またね!》