ドライブスルー彼氏
「まずは、自己紹介をいいかな?」
そう聞かれて、あたしは大きくうなづいた。
もちろん、このまま名前も知らない男の子と立ち話なんてしているわけにもいかないし。
「僕は米田明久(ヨネダ アキヒサ)17歳」
「あ、あたしは松原里奈……です」
あたしは軽く頭を下げて言った。
お互いにすごくぎこちない雰囲気になっているのは仕方がない。
あたしは女子高生活だし、相手も女の子になれているようには見えないし。
「松原さんは何歳ですか?」
質問されて、相手が自分の情報をなにも知らないことを思い出した。
相手の情報は先にパネルを見て知っていたから、つい、自己紹介が簡単なものになってしまった。
あたしは慌てて自分の年齢と、通っている高校を伝えた。
「女子高なんだね。どうりで、清楚な雰囲気だと思った」
明久の言葉にあたしは目を見開いた。
清楚だなんていわれたこと、今まで一度もなかった。
本気で言っているのか、それともあたしを喜ばせるために言っているのはよくわからない。
「えっと、じゃあこれからデートでもする?」
どうすればいいのかわからず、あたしはそう口にしてからしまったと思った。
こんなに真夜中で、しかも田舎でデートする場所なんてどこにもない。
この時間に空いているお店はせいぜい飲み屋とコンビニくらいだ。
どちらにしても、警察に見つかれば補導されてしまう時間だ。
そう聞かれて、あたしは大きくうなづいた。
もちろん、このまま名前も知らない男の子と立ち話なんてしているわけにもいかないし。
「僕は米田明久(ヨネダ アキヒサ)17歳」
「あ、あたしは松原里奈……です」
あたしは軽く頭を下げて言った。
お互いにすごくぎこちない雰囲気になっているのは仕方がない。
あたしは女子高生活だし、相手も女の子になれているようには見えないし。
「松原さんは何歳ですか?」
質問されて、相手が自分の情報をなにも知らないことを思い出した。
相手の情報は先にパネルを見て知っていたから、つい、自己紹介が簡単なものになってしまった。
あたしは慌てて自分の年齢と、通っている高校を伝えた。
「女子高なんだね。どうりで、清楚な雰囲気だと思った」
明久の言葉にあたしは目を見開いた。
清楚だなんていわれたこと、今まで一度もなかった。
本気で言っているのか、それともあたしを喜ばせるために言っているのはよくわからない。
「えっと、じゃあこれからデートでもする?」
どうすればいいのかわからず、あたしはそう口にしてからしまったと思った。
こんなに真夜中で、しかも田舎でデートする場所なんてどこにもない。
この時間に空いているお店はせいぜい飲み屋とコンビニくらいだ。
どちらにしても、警察に見つかれば補導されてしまう時間だ。