ドライブスルー彼氏
☆☆☆
翌日の学校で、琴葉が怪訝そうな顔をあたしに向けてきた。
「里奈。ずっとニヤけてるけどどうしたの?」
教科書やノートを机に片付けていたあたしはその声に顔を上げ、両手で自分の頬を包み込んだ。
「え、にやけてる?」
「自覚ないの?」
聞かれてあたしはヘヘッと声を出して笑った。
「本当になに? なんか気味が悪いんだけど」
仲が良いだけあって、琴葉はズケズケとものを言う。
あたしは軽く咳払いをして真剣な表情で琴葉を見た。
「琴葉、ありがとう」
そうして頭を下げるあたしに、琴葉はますます怪訝そうな顔つきをした。
「なんのこと?」
「教えてくれたでしょ。ドライブスルー彼氏のこと」
そう言うと、琴葉の表情は一瞬にして明るくなった。
「もしかして行ったの!?」
「シッ! 声が大きいよ」
慌てて顔を寄せ合うあたしたち。
翌日の学校で、琴葉が怪訝そうな顔をあたしに向けてきた。
「里奈。ずっとニヤけてるけどどうしたの?」
教科書やノートを机に片付けていたあたしはその声に顔を上げ、両手で自分の頬を包み込んだ。
「え、にやけてる?」
「自覚ないの?」
聞かれてあたしはヘヘッと声を出して笑った。
「本当になに? なんか気味が悪いんだけど」
仲が良いだけあって、琴葉はズケズケとものを言う。
あたしは軽く咳払いをして真剣な表情で琴葉を見た。
「琴葉、ありがとう」
そうして頭を下げるあたしに、琴葉はますます怪訝そうな顔つきをした。
「なんのこと?」
「教えてくれたでしょ。ドライブスルー彼氏のこと」
そう言うと、琴葉の表情は一瞬にして明るくなった。
「もしかして行ったの!?」
「シッ! 声が大きいよ」
慌てて顔を寄せ合うあたしたち。