ドライブスルー彼氏
☆☆☆
随分泣いてしまった翌日。
洗面所で自分の顔を確認すると、少しだけ目元が赤くなっていた。
しかし泣きつかれたおかげで睡眠は十分に取れたから、昨日より今日のほうがマシな顔をしているように見える。
もし、隆さんとのデートが今日だったら……。
つい、そんな風に考えてしまって左右に首を振って考えをかき消した。
隆さんとの関係はもう終わったんだ。
なにも期待しちゃいけない。
自分自身にそう言い聞かせて、家を出る。
登校中にスカートの中でスマホが震えた気がして、あたしは邪魔にならない場所に身をよけて確認をした。
それを見た瞬間「えっ」と、小さく呟いていた。
それは明久くんからのショートメールだったのだ。
電話番号の交換もしているから、こちらのメーラーを使って送ってきたのだ。
途端に背筋に嫌な汗が流れていくのを感じた。
メッセージを確認しなきゃと思いながらも怖くてできない。
あたしは一度目を閉じて、ゴクリと唾を飲み込んだ。
一体どんなことが書かれているんだろう。
心臓が早鐘を打ち始めて、嫌な予感で胸中が支配されていく。
随分泣いてしまった翌日。
洗面所で自分の顔を確認すると、少しだけ目元が赤くなっていた。
しかし泣きつかれたおかげで睡眠は十分に取れたから、昨日より今日のほうがマシな顔をしているように見える。
もし、隆さんとのデートが今日だったら……。
つい、そんな風に考えてしまって左右に首を振って考えをかき消した。
隆さんとの関係はもう終わったんだ。
なにも期待しちゃいけない。
自分自身にそう言い聞かせて、家を出る。
登校中にスカートの中でスマホが震えた気がして、あたしは邪魔にならない場所に身をよけて確認をした。
それを見た瞬間「えっ」と、小さく呟いていた。
それは明久くんからのショートメールだったのだ。
電話番号の交換もしているから、こちらのメーラーを使って送ってきたのだ。
途端に背筋に嫌な汗が流れていくのを感じた。
メッセージを確認しなきゃと思いながらも怖くてできない。
あたしは一度目を閉じて、ゴクリと唾を飲み込んだ。
一体どんなことが書かれているんだろう。
心臓が早鐘を打ち始めて、嫌な予感で胸中が支配されていく。