SNSストーカー
俺はゴクリと唾を飲み込んでその様子を見守った。


空き地へ移動している間に持っていたマジックでお酒と書かれている部分を塗りつぶしたのだ。


しっかり見ればわかるけれど、少し見ただけならわからない。


商品名で酒だとわからなければ、飲んでしまうだろう。


心は喉が渇いていたのか、一気に半分を飲み干してしまった。


「なんか、変わった味のジュース」


心の目がトロンとしている。


それを見た彩が「え?」と眉を寄せたが、もう、遅い。


俺はズボンの後ろのポケットからスタンガンを取り出して彩にし当てていた。


バチンッと音が響いて彩はその場に崩れ落ちる。


本当はなっちゃんや、なっちゃんと一緒にいる男につかう予定だったものだ。


あまり聞き分けが悪い時に使うつもりでいたけれど、こんなところで役立つなんて思わなかった。
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