SNSストーカー
☆☆☆

翌日の朝、どうにかベッドに起き上がると、心と彩からのメッセージが入っていた。


《心:検査の結果異常なしだったよ!》


《彩:こっちも大丈夫だった。今日中には退院できるよ》


2人のメッセージに胸を撫で下ろす。


監禁されていた2人は念のために検査入院をしていたのだけれど、どちらも異常は見つからなかったみたいだ。


よかった。


自分のせいで2人を巻き込んでしまったし、なにかあったらどうしようかと怖くなっていたところだった。


《心:でも、お母さんから夏美から距離を置くように言われちゃった》


「え」


そのメッセージに思わず言葉を失った。


「どうした?」


部屋に入ってきた裕也が心配して声をかけてくる。


あたしは無言で心からのメッセージを裕也に見せた。


「きっと今だけだから、心配すんなって」


そう言って、コーヒーを渡してくれた。


わざわざ入れてくれたみたいだ。


「うん……」


あたしはコーヒーを受け取り、一口飲んだ。
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