SNSストーカー
誰からも相手にされない俺にこんな風に接してくれるなんて、きっと特別な感情があるからに決まっている。


彼女は俺のことが好きなんだ。


その気持ちに感づいた俺は、彼女へのプレゼントを考えるようになっていた。


全員と友達になるという先生が考えた企画で、名前と誕生日と趣味を記入した紙をクラスメートたち全員と交換していた。


当然、彼女の紙も持っている。


それを確認して7月6日が彼女の誕生日だということはわかっていた。


その日にあわせてプレゼントを用意することにしたのだ。


といっても、小学生の俺が買えるものは限られている。


父親は飲んだくれだから金なんてきっと出してくれない。


悩んだ挙句、俺は新しいエンピツを一本だけ用意した。


12本入りのエンピツの、一本だった。


俺はそのエンピツに小さな赤いリボンをつけて、学校に持って行った。
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