SNSストーカー
☆☆☆
その日の放課後。
掃除当番を押し付けられた俺はいつものように帰るのが遅くなってしまっていた。
1人で教室掃除を終えて、廊下へ出る。
太陽は少し傾き始めていて足早に階段を降りていたそのときだった。
前方に彼女の背中を見つけて俺の鼓動は早くなった。
彼女も今帰りみたいだ。
しかも1人。
声をかけることができる!
プレゼントを渡したときと同じように勇気を出しそうとしたときだった。
保健室から1人の女子生徒が出てきて、彼女に声をかけたのだ。
『よっちゃん、今帰りなら一緒に帰ろうよ』
『うん、いいよ』
邪魔をされて軽く舌打ちをする。
でも彼女は優しくて友人をないがしろにするような子じゃないから、仕方がなかった。
俺は黙って2人の後をついて歩く。
行き先は同じ昇降口だからだ。
『よっちゃん今日誕生日だったよね。これあたしからのプレゼント』
ポケットから取り出したのは小さな箱だった。
『あ、ありがとう!』
『前によっちゃんが欲しいって言ってたサンサン宝石のイヤリングだよ』
『うそ、ありがとう嬉しい! あれって千円くらいしたでしょ? いいの?』
『いいのいいの。よっちゃんにはいつもお世話になってるんだから』
その日の放課後。
掃除当番を押し付けられた俺はいつものように帰るのが遅くなってしまっていた。
1人で教室掃除を終えて、廊下へ出る。
太陽は少し傾き始めていて足早に階段を降りていたそのときだった。
前方に彼女の背中を見つけて俺の鼓動は早くなった。
彼女も今帰りみたいだ。
しかも1人。
声をかけることができる!
プレゼントを渡したときと同じように勇気を出しそうとしたときだった。
保健室から1人の女子生徒が出てきて、彼女に声をかけたのだ。
『よっちゃん、今帰りなら一緒に帰ろうよ』
『うん、いいよ』
邪魔をされて軽く舌打ちをする。
でも彼女は優しくて友人をないがしろにするような子じゃないから、仕方がなかった。
俺は黙って2人の後をついて歩く。
行き先は同じ昇降口だからだ。
『よっちゃん今日誕生日だったよね。これあたしからのプレゼント』
ポケットから取り出したのは小さな箱だった。
『あ、ありがとう!』
『前によっちゃんが欲しいって言ってたサンサン宝石のイヤリングだよ』
『うそ、ありがとう嬉しい! あれって千円くらいしたでしょ? いいの?』
『いいのいいの。よっちゃんにはいつもお世話になってるんだから』