SNSストーカー
「食べてみて?」
「いただきます」
2人同時に手を合わせてオムライスを口に運ぶ。
あたしは少し緊張しながら2人の反応を見守った。
これでも幼い頃から2人の料理の手伝いをしてきたのだ。
少しはおいしくできているはずだけれど……。
すると、お母さんが笑顔で顔を上げた。
「おいしいわ。お父さんが作るオムライスと同じ味がする」
「本当に!?」
嬉しくなって、思わず立ち上がってしまった。
「本当よ。これならいつでもお店を任せられるわ。ね、お父さん?」
「あぁ。そうだな」
お父さんもおいしそうにオムラスを食べてくれている。
2人の反応にひとまず安心して椅子に座り直した。
そして自分でも一口食べてみる。
たまごのトロッとした部分が舌に絡みつき、チキンライスのほどよい味付けが口いっぱい広がる。
我ながら上出来かもしれない。
今のお母さんの言葉が社交辞令じゃないと思えて、嬉しくなった。
と、そのときだった。
テーブルの上に置きっぱなしだったスマホがチカチカと点滅しているのが見えた。
食事中に失礼だと思いながら、気になって確認をする。
するとそこに表示されたのはさきほどコメントのやりとりをしたジュンという人からの返信だった。
《どうやったらそんなに上手に作れるんですか?》
《ケーキ作りは何度目ですか?》
当たり障りのない内容。
でも随分とケーキつくりに関して気にしているようだから、きっと女の子だ。
後で返事をしてあげよう。
そう思い、スマホを置いたのだった。
「いただきます」
2人同時に手を合わせてオムライスを口に運ぶ。
あたしは少し緊張しながら2人の反応を見守った。
これでも幼い頃から2人の料理の手伝いをしてきたのだ。
少しはおいしくできているはずだけれど……。
すると、お母さんが笑顔で顔を上げた。
「おいしいわ。お父さんが作るオムライスと同じ味がする」
「本当に!?」
嬉しくなって、思わず立ち上がってしまった。
「本当よ。これならいつでもお店を任せられるわ。ね、お父さん?」
「あぁ。そうだな」
お父さんもおいしそうにオムラスを食べてくれている。
2人の反応にひとまず安心して椅子に座り直した。
そして自分でも一口食べてみる。
たまごのトロッとした部分が舌に絡みつき、チキンライスのほどよい味付けが口いっぱい広がる。
我ながら上出来かもしれない。
今のお母さんの言葉が社交辞令じゃないと思えて、嬉しくなった。
と、そのときだった。
テーブルの上に置きっぱなしだったスマホがチカチカと点滅しているのが見えた。
食事中に失礼だと思いながら、気になって確認をする。
するとそこに表示されたのはさきほどコメントのやりとりをしたジュンという人からの返信だった。
《どうやったらそんなに上手に作れるんですか?》
《ケーキ作りは何度目ですか?》
当たり障りのない内容。
でも随分とケーキつくりに関して気にしているようだから、きっと女の子だ。
後で返事をしてあげよう。
そう思い、スマホを置いたのだった。