SNSストーカー
視線~夏美サイド~
月曜日の登校日、あたしは遊園地のお土産を持って学校へ来ていた。


「あ、あそこの遊園地行ったんだね」


お土産のぬいぐるみを渡してすぐに反応してくれたのは心だった。


手のひらサイズのイメージキャラクターのぬいぐるみにしたのだ。


「うん。久しぶりだったから楽しかったよ」


「丘の上にあるから、子供の頃行くとアトラクションが高すぎてちょっと怖いんだよね。たぶん、今くらいに行くのが一番楽しめると思う」


心は嬉しそうにぬいぐるみを抱きしめて言った。


どうやら気に入ってくれたみたいだ。


「へぇ、遊園地か。久しく行ってないなぁ」


そう呟いたのは彩だ。


彩にも同じぬいぐるみを買ってきている。


「彩にぬいぐるみって全然似合わないね」


「なんだとぉ?」


心の一言で2人のジャレ合いが始まったときだった。


スナホが震えて、あたしは画面を確認した。


インツタにコメントが届いている。


相手は最近毎日のようにコメントをくれるジュンという子からだ。


「どうしたの?」


「インツタに届いたコメントを見てるの。ジュンっていう、たぶん女の子」
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