SNSストーカー
毎日毎日定食屋の料理を食べていれば、体重も変化してきて当然だった。


「少し痩せないとなぁ」


歩きながら呟いたとき、「そのままで十分だよ」と言う声が聞こえてきてあたしは足を止めた。


振り向くが、誰もいない。


行きかう生徒やサラリーマンの中に、あたしの見知った顔はいなかった。


「今の誰?」


呟いてみても、返事はない。


気のせいだったのかな?


でもあんなにハッキリ聞こえたのに……。


その瞬間、後方から強い視線を感じてあたしは勢いよく振り向いた。


しかしそこには電柱が立っているだけで誰の姿もない。


突然寒気を感じて強く身震いをした。


早く学校に行こう。


そう思い、足早に歩き始めたのだった。
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