SNSストーカー
それから、あたしは今日の出来事を裕也に説明した。


両親は長野に行っていていないこと。


今日から3日間ひとりでこの家にいること。


その途端に見知らぬ男が家に来たこと。


「まるで見計らってたみたいだな」


裕也は真剣な表情で呟く。


一気に話をして多少気持ちが落ち着いたあたしは、キッチンに立って2人分の紅茶を入れて戻ってきた。


せっかく来てくれたのに、なんのおもてなしもしていなかった。


「男の映像は残ってるか?」


「うん」


あたしは裕也に録画されているモニター映像を見せた。


「見たことのないヤツだな」


「あたしも、知らない人」


「ということは、SNS絡みかもしれないぞ」


裕也は腕組みをする。


「むやみに自分の写真を上げたのが原因かもしれない」


言い返すことができなかった。


そうかもしれないと、なんとなく感じていたから。


「とにかく、今日は俺がここに泊まって行くから」


「え?」
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