SNSストーカー
昨日玄関モニターに移った男の顔を思い出す。


あれがジュンだったんだ!


裕也がすぐに取り上げて、「こいつをブロックしろ」と、あたしに手渡してきた。


「う、うん」


あたしはうなづき、震える手でジュンをブロックする。


それでも落ち着くことはできなくて両手でスマホを握り締めた。


どうしよう。


どうしてこんなことになったんだろう。


考えてみても心当たりは全くなかった。


これから学校へ行くにしても、まだジュンがあたしを見張っている可能性がある。


安易に外を出歩くこともできなかった。


「落ち着いて、大丈夫だから」


裕也があたしをソファに座らせて言った。


「スマホを見せて。なにが原因でこんなことになったのか調べてみよう」


そう言われて、あたしは素直にスマホを渡した。


裕也はあたしのインツタをさかのぼって確認しているようだ。
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