SNSストーカー
☆☆☆
それからのあたしたちの間に会話はほとんどなかった。
裕也はさっきからジュンが誰なのか調べてくれているけれど、特定できるものはなさそうだ。
インツタにコメントするために作られているアカウントも、いつでも消すことができるような捨てアカウントだったらしい。
そんな中でも裕也は気になる部分を見つけることができたみたいだ。
「ジュンって、確か俳優にもいたな」
そう言われてあたしはすぐに「柳純くん?」と、反応した。
今最も売れている俳優で、インツタでもその名前を出したことがある。
「そう、柳純。こいつのハンドルネームもジュンだ」
「ただの偶然じゃない?」
しかし、裕也は難しそうな表情で腕組みをしている。
「何日か前の投稿で『純くん大好き』って書いてなかったか?」
「書いたよ?」
あたしは首をかしげて裕也を見る。
それがどうしたというんだろう。
裕也は見る見る目を見開いていく。
「きっとそれだ!」
「え、なにが?」
「こいつのハンドルネームのジュンはきっと本名なんだ。それで、夏美の『純くん大好き』の投稿を見て、自分のことだと思い込んだんじゃないか?」
それからのあたしたちの間に会話はほとんどなかった。
裕也はさっきからジュンが誰なのか調べてくれているけれど、特定できるものはなさそうだ。
インツタにコメントするために作られているアカウントも、いつでも消すことができるような捨てアカウントだったらしい。
そんな中でも裕也は気になる部分を見つけることができたみたいだ。
「ジュンって、確か俳優にもいたな」
そう言われてあたしはすぐに「柳純くん?」と、反応した。
今最も売れている俳優で、インツタでもその名前を出したことがある。
「そう、柳純。こいつのハンドルネームもジュンだ」
「ただの偶然じゃない?」
しかし、裕也は難しそうな表情で腕組みをしている。
「何日か前の投稿で『純くん大好き』って書いてなかったか?」
「書いたよ?」
あたしは首をかしげて裕也を見る。
それがどうしたというんだろう。
裕也は見る見る目を見開いていく。
「きっとそれだ!」
「え、なにが?」
「こいつのハンドルネームのジュンはきっと本名なんだ。それで、夏美の『純くん大好き』の投稿を見て、自分のことだと思い込んだんじゃないか?」