SNSストーカー
☆☆☆
夕方近くになったとき、俺は近くのコンビニにやってきていた。
いくら見張っていても、トイレだけはどうしようもない。
用を足してさっさと帰ろうとしたとき、レジに立っている男の顔に気がついた。
それは俺をイジメてる3人組の1人だったのだ。
確か、バイト先の愚痴を言っていたことを思い出した。
そうか、あいつのバイト先はここだったのか。
俺は舌なめずりをしてそいつに近づいた。
「なぁおい」
声をかけると男は驚いたように目を丸くした。
いつも人をバカにして笑っている男でもこんな顔をするのだと思うと、愉快な気分になった。
でも、今遊んでいる暇はない。
「なんだよお前、今日学校――」
「酒をくれ」
俺は男の言葉を途中でさえぎって言った。
「はぁ? なに言ってんだテメェ」
すぐにけんか腰の声色に変化する。
しかし、今の俺は全くひるまなかった。
なっちゃんと2人きりの世界を作ることができるなら、どんなことも怖くはなかった。
俺はスマホを取り出して音声再生アプリを起動させた。
『おいお前、金は持って来たんだろうな』
『なんとか言えよ。返事くらいできるだろ?』
『怖くて声もでないってか?』
3人の会話が流れ出した瞬間、男の顔色が変わった。
夕方近くになったとき、俺は近くのコンビニにやってきていた。
いくら見張っていても、トイレだけはどうしようもない。
用を足してさっさと帰ろうとしたとき、レジに立っている男の顔に気がついた。
それは俺をイジメてる3人組の1人だったのだ。
確か、バイト先の愚痴を言っていたことを思い出した。
そうか、あいつのバイト先はここだったのか。
俺は舌なめずりをしてそいつに近づいた。
「なぁおい」
声をかけると男は驚いたように目を丸くした。
いつも人をバカにして笑っている男でもこんな顔をするのだと思うと、愉快な気分になった。
でも、今遊んでいる暇はない。
「なんだよお前、今日学校――」
「酒をくれ」
俺は男の言葉を途中でさえぎって言った。
「はぁ? なに言ってんだテメェ」
すぐにけんか腰の声色に変化する。
しかし、今の俺は全くひるまなかった。
なっちゃんと2人きりの世界を作ることができるなら、どんなことも怖くはなかった。
俺はスマホを取り出して音声再生アプリを起動させた。
『おいお前、金は持って来たんだろうな』
『なんとか言えよ。返事くらいできるだろ?』
『怖くて声もでないってか?』
3人の会話が流れ出した瞬間、男の顔色が変わった。