SNSストーカー
☆☆☆
俺が酒を購入した目的は自分の気持ちを落ち着けるためだった。
普段毛嫌いしている父親がいつも飲んでいるものに頼るのは気が引けたけれど、最愛のなっちゃんのためなら酒だって飲むことができた。
酒の缶を片手に広場まで戻ってきても、まだ2人に動きはなかった。
でも、いつまでも家の中に閉じこもっているわけにはいかないはずだ。
こうして見張っていれば必ず家から出るときが来る。
その瞬間まで帰る気はなかった。
「夏美と裕也、いつからそんな関係になったんだろうね」
酒の缶を開けようとしたとき、そんな声が聞こえてきて俺は手を止めた。
見ると、なっちゃんの家へ向かって歩いている2人の女子生徒の姿があった。
なっちゃんがインツタで写真を上げていた、松木心と柳原彩に違いない。
背の低い心の方は買い物袋を持っていて、これからなっちゃんの家に向かうことがわかった。
俺は咄嗟に広間から飛び出して、2人の前に立ちはだかっていた。
この2人についていけばなっちゃんの家に入ることができる。
その気持ちが湧き上がってきて、後先考えていなかった。
突然出現した俺に驚き、足と止める2人。
彩の方はすぐに険しい表情になり、警戒しはじめる。
俺が酒を購入した目的は自分の気持ちを落ち着けるためだった。
普段毛嫌いしている父親がいつも飲んでいるものに頼るのは気が引けたけれど、最愛のなっちゃんのためなら酒だって飲むことができた。
酒の缶を片手に広場まで戻ってきても、まだ2人に動きはなかった。
でも、いつまでも家の中に閉じこもっているわけにはいかないはずだ。
こうして見張っていれば必ず家から出るときが来る。
その瞬間まで帰る気はなかった。
「夏美と裕也、いつからそんな関係になったんだろうね」
酒の缶を開けようとしたとき、そんな声が聞こえてきて俺は手を止めた。
見ると、なっちゃんの家へ向かって歩いている2人の女子生徒の姿があった。
なっちゃんがインツタで写真を上げていた、松木心と柳原彩に違いない。
背の低い心の方は買い物袋を持っていて、これからなっちゃんの家に向かうことがわかった。
俺は咄嗟に広間から飛び出して、2人の前に立ちはだかっていた。
この2人についていけばなっちゃんの家に入ることができる。
その気持ちが湧き上がってきて、後先考えていなかった。
突然出現した俺に驚き、足と止める2人。
彩の方はすぐに険しい表情になり、警戒しはじめる。