綾取る僕ら
病院では捻挫と診断された。
動かないように足を固定されて、一週間後に来てください、と言われて帰された。
仁さんがふざけて打った球が思いのほか遠く飛んで、龍平さんも無事キャッチはしたものの勢い余って私にぶつかってきたらしい。
「ほんとごめんね」と言う。
病院代を出してくれた。
「こういうことするから、麻莉乃さんと喧嘩になるんですよ」
私はシートベルトを締めながら怒る。
「結構麻莉乃さん、怖いんですからね、私」
そう言うと、隣で吹き出した。
「怖いよね、あいつ」
仁さんはニヤニヤ笑ってる。
「でも普通にいい奴なんだよ」
「知ってます、すごく面倒見良くて優しいです」
ただ、仁さんが絡むから怖いだけ。
私がシートベルト締めたのに、なかなか車が出ない。
仁さんは窓開けたままぼーっとしている。
動かないように足を固定されて、一週間後に来てください、と言われて帰された。
仁さんがふざけて打った球が思いのほか遠く飛んで、龍平さんも無事キャッチはしたものの勢い余って私にぶつかってきたらしい。
「ほんとごめんね」と言う。
病院代を出してくれた。
「こういうことするから、麻莉乃さんと喧嘩になるんですよ」
私はシートベルトを締めながら怒る。
「結構麻莉乃さん、怖いんですからね、私」
そう言うと、隣で吹き出した。
「怖いよね、あいつ」
仁さんはニヤニヤ笑ってる。
「でも普通にいい奴なんだよ」
「知ってます、すごく面倒見良くて優しいです」
ただ、仁さんが絡むから怖いだけ。
私がシートベルト締めたのに、なかなか車が出ない。
仁さんは窓開けたままぼーっとしている。