綾取る僕ら
終わり
二日目の夜の飲み会の時、悠人は私の隣にいた。
そういえば、気付いた時にはいつも悠人は私の隣にいて、それが当たり前のように感じていた。

だけど私への好意なんだと気付いてからは、ずっと悠人の計算だったと知る。

この居心地の良さも、楽さも、安心感も、実は悠人が作ってたものだったんだ。

これからも当たり前のように側にいてほしいなと初めて気付いた。
今まで考えたこともなかったけど、きっと、今、悠人が他の誰かと付き合ったらすごく悲しい。

私の心がむくむくと動き始めた。


< 57 / 68 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop