◇君恋◇



そして自動販売機でコーヒーを買っていると

怪しい男子の人たちが近づいてきた。

もしかしてこの人たちも飲み物を買いに来たのかと思い

自分の飲み物を選びつつ少しわきによけた。



「ねぇ。君1人?」

「えっ?」



突然さっきの怪しい人たちのうちの1人に話しかけられた。

私はどうすればいいかわからず黙ったまま下を向いていた。



「お前さこんなとこに1人でくる女がいるかよ(笑)…君可愛いね?ジュースはお使い?」



今度は後ろにいた男子に話しかけられる。



「は…い…」



無視ばかりはしてられないので

下を見たまま答えた。



「俺ら怖がられてない?大丈夫だからさ俺らと遊ぼーよ」



また1人の男子に話しかけられ

今度は右腕を掴まれる。



「ちょっちょっと…」



私はその時恐怖を感じた。

あの時の男たちが蘇る。

また私はあんなことをされるのだろうか。

私は今にも泣きそうになった。




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