◇君恋◇
実家
そして朝ご飯。
今日は日曜日なので朝はしっかり和食だ。
「そうだ明。今日はお前実家行ってこい」
「はい?」
突然の言葉に私の頭はついていかない。
なぜ実家に?
まぁしばらく家族の顔を見てないから見たいけど
なんで急に?
「さすがにお前のお兄様が可哀想だ(笑)」
なぜか龍也はニヤリと笑う。
って
「なんでお兄ちゃん知ってるの?」
「嫌別に」
別にって…
答えになってませんよ。
私は箸をおき龍也に迫る。
「なんで知ってるの?」
「まぁ電話した時に少し話しただけだ」
少し?
絶対嘘だ…
お兄ちゃんのことだからシスコンぶりを十分に発揮したに違いない。
「まぁまさかあそこまでシスコンだとはな(笑)」
ほらやっぱり…
お兄ちゃんの馬鹿!
私は龍也の言葉にがっくりと肩を落とした。