◇君恋◇
ようやく龍也くんは唇を離してくれた。
「顔真っ赤だし(笑)」
「だって恥ずかしいんだもん!それに…苦しい(泣)」
「そんなんじゃこれから先もたないぞ?」
何がもたないぞ?
この先に何があるのよ~!!
「わからないならいいや…ほら帰るぞ!」
そう言って私も龍也くんの後を追いかけた。
「龍也くんは何で帰るの?」
「車だけど?」
「じゃあ校門までだね…」
車と聞いて少し落ち込んでしまう私。
龍也くんはお金持ちのお坊ちゃんだもんね…
やっぱり住む世界が違うわ…
「送ってく…」
「えっ?」
「送ってくから、ほら行くぞ!」
そう言って私の手を握る。
手つないでるの私たち?
今日はいろんなことありすぎて
心臓がついてかないよ~///