◇君恋◇



ところで私がなぜこんなことを聞いたのかというと

私は龍也くんのメアドを知らないから…

付き合ってるのに知らないってなんか悲しい。



「拓海くんは龍也くんのアド知ってるよね?」

「そりゃね~一応親友なんだから!」

「だよね…」

「メアド聞いてないの…?」



私は首を上下にふる。


「きっとすぐ教えてくれるよ!でも龍也くんメールとか嫌いそう;拓海くんもそうだけどさ;」

「やっぱそう思う?」



龍也くんは必要のないことはしなそう…

(私との連絡が必要ないかはわからないけど;)



「まぁ、大丈夫だって!それより…龍也くんと明が付き合ってるって拓海くんに言っていい?」



周りの女子に気づかないように小声で聞かれる。



「うん!でも、拓海くんは龍也くんから聞いたりするんじゃないかな?」

「そっか…まぁそん時はそん時だ!」

「だね(笑)」



私たちが一通り話しを終えると

龍也くんたちがちょうどやってきた。



もちろんみんなの歓声をあびながら…





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