◇君恋◇



キーンコーンカーンコーン



チャイムが鳴りみんなそれぞれの席に戻る。

もちろん龍也くんの周りの女子も。



「おはよう…」



女子たちが席に戻ると私以外の誰にも聞こえない声で

龍也くんは挨拶をしてくれた。



「お、おはよう…」



堂々と言えないのは悲しいけど

龍也くんから挨拶をしてくれたのは嬉しい。



・・・・・・・?



私は何かに気づいた…

えっとその…;

わ、私睨まれてませんか?



そうさっきまで龍也くんの周りにいた女子は私を鋭い目つきで睨んでいる。



うちを何故睨む?!

龍也くんの隣にいるだけでこんな;

これで付き合ってるってバレたら…



う~怖い怖い(泣)



想像しただけで泣けてくる。





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