◇君恋◇
保健室
「りゅ…龍也くん…?…キャッ」
龍也くんは何も答えずに私を押し倒す。
そして私の唇にキスをする。
今日は最初から深いキスで
私の息はもたなかった。
「ウゥ…フウン…ファ…やめっ…」
そういうと龍也くんはすんなりと唇を離す。
「俺とキスは嫌か?」
「えっ…?」
「俺とのキスは嫌かと聞いているんだ…」
そう言った龍也くんの顔は真剣で
目が離せなかった。
「嫌とかじゃなくて…その///」
「何?」
龍也くんは優しく聞く。
こんな時だけ優しいなんてずるい…
何も言えないじゃん///
「はすがしいのは…嫌///」
この時の私の顔は本当に真っ赤だっただろう。
龍也くんはというと
「それは無理…」
そう言って私を抱きしめる。
「りゅっ龍也くん?」
はすがしいのは嫌って言ったばかりじゃん!
だからと言って私は龍也くんから離れようとはしなかった。
なんだかわからないけど
すごく落ち着いたから…
どちらかと言えば離れたくなかった。