◇君恋◇
しばらくして龍也くんの体が離れる。
「あっ…」
私はその行為に寂しさを感じ思わず声を出してしまった。
「うん?」
「そ、その…もう少しだけこのままで…///」
そう言うと龍也くんはにっこり笑ってまた私を抱きしめてくれた。
そして今度は私の首にキスをしていく。
「あっ…だ、だめ…」
「説得力ないぞ…」
そう言いながらまた首に唇を這わせる。
「ふぅ…あ…」
チクリ
「ッン…?」
一瞬首筋にチクッとした感触が…
なぜか龍也くんは満足そうに笑っていた。
「龍也くん…?」
「何でもないさ(笑)」
何でもない?
でも顔が笑ってますよ?
「本当に…?」
「あぁ…本当に」
「そっか…」
私は簡単にこの言葉を信じてしまった。