◇君恋◇



そしてその後すぐに教室に戻った。

もちろん龍也くんと…



その時の女子の視線と言ったら

言わなくてもわかるだろ。



そして教室にもどるとすぐに



「明?どうしたの…それ?」



夏美が少し頬を赤らめ聞いてくる。



「それって?」

「く、首っ!キスマーク…」



?!!!!



キスマーク?!



「ちょっとトイレ行ってくる!」



私はダッシュでトイレに向かい鏡で首を見た…



「嘘でしょ…」



そこにははっきりとしたキスマーク…



さっきのはこれだったんだ…



「何もしてないって言ったのに(泣)」



私は今にも泣き出しそうだった。



「どうしよう…」



考えてみたがいっこうにいい案は出てこなそう。



「あきらめるしかないな…」



そう思った私は首があまり見えないように下を向いたまま教室に戻った。





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