◇君恋◇



私は大きなテーブルの前につき足が止まった。



「どうした…?」

「いや和食だなと思って…」



確か昨日初めて朝食をとったとき洋食だったし

夜も洋食だった。



ってきり洋食しか食べないのかと思ったけど…



「土日は和食なんだよ…本当は毎日和食がいいんだが…母さんがな;」

「和食好きなの?てか龍也のお母さん?!」



よく考えると…

私は龍也のお父さんとお母さんを見たことない。

こんな広いとこに龍也以外は

執事の高杉さんと数人の使用人だけ。



「和食好きでわるいか?そういえばお前に言ってなかったな…俺の父さんと母さんは今海外に住んでるんだ…」

「そうなんだ…」



私はどんな気持ちで龍也がここに住んでいたのか少し想像できた。

きっと寂しかったんだろうな~



ってか、和食好きって…

この顔は…ねぇ(笑)



私はご飯を食べながら龍也をチラリ。



“和食好きでわるいか”



ふふふっ

わるくないけど似合わない!!




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