◇君恋◇
「何を笑ってるんだ?」
「いや…あはは(笑)」
「言え…」
ギロリ
私の目を見て睨むその顔はとっても怖かった。
「そ、その…和食とか…に…似合わないなーと…」
私は龍也の顔色を伺いながら言った。
やっぱり…
眉間にシワが…
「あはは…」
「ふーん…」
「ごめんなさい」
「別に」
そうは言うけれど絶対に龍也は怒ってる。
本当に悪いことしちゃったな…
好きなものに顔なんて関係ないのにね…
私はそのまま何も言えないまま朝食を食べ終えた。
龍也も食べ終わり二階にあがる。
私もただそれに着いていった。
「龍也?って…何してるの?!///」
突然龍也は服を脱ぎ出した。
「着替え…」
「な、何で?」
「せっかくの休みだから…出かけようと」
「誰と?」
「お前と…」
龍也は着替えながら言う。
・・・・・・?
つまりデート?
デートだよね?!
「デート…?」
「そう」
平然と答える龍也。
私はなかなか頭がついてかない。