◇君恋◇



『いいぞ』



「はい?」

「だからいいぞ…ファミレス行くんだろ?」



龍也があまりに驚くことを言うので私はその場から動けなかった。

龍也がファミレス?

嘘だよね嘘?



「何やってんだ早く行くぞ?」



嘘…じゃないのね…

まさか本当に行くとは…



自分から誘ったもののいざそう言われると

なかなか受け入れにくい。



だって…似合わないんだもん。



「うん」



でも龍也とファミレスに行きたいという思いもあるので私たちはファミレスに向かった。

ファミレスに入り一番奥の席に座る。



昼時だけど思ったより人がいなくて良かった。

あんまり人に見られるのが好きじゃない私は少しホッとした。



「ご注文はお気にまりでしょうか?」



ファミレスの店員さんが注文を聞きにきた。

ちょっと顔が赤い。

この人だけじゃない龍也とすれ違う人みんな

顔を赤くしていた。

やっぱりかっこいいからなんだろうな。



「何にする?」

「私イチゴパフェ」



私はメニューを見ながら答える。



「じゃあ、イチゴパフェとアイスコーヒー。お願いします」

「は、はい!」



きっと見とれてたんだ。

今絶対キョドってたもん。





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