◇君恋◇



「よくくるのか?」

「へ?」



店内を軽く見回しながら龍也が聞く。



「こういうとこ」

「あぁ、まぁたまにね;龍也はこなそうだね?」



私も質問をする。

龍也は窓の外をみながら



「まぁな」



そう言った。

さすがに初めてではないだろうけど

やっぱり龍也にはこういうとこ似合わない。

私は改めてそう思った。



「お待たせしました」



ようやくパフェたちがきた。

私はパフェを見ると



「頂きます!」



そう言って食べ始める。



やっぱりパフェはおいしい。

甘いものに目がない私は

龍也がいることを忘れていた。





どこからか視線を感じる。

この感じは…

龍也?



私が龍也の顔を見ると

何か珍しいものを見るような

笑いをこらえているような目でこちらを見ている。



私はなんだか急に恥ずかしくなって顔を赤らめた。





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