◇君恋◇



私が食べ終わると



「行くか」



そう言って龍也は立ち上がった。



「うん」



私も一緒に立ち上がる。

伝票は龍也が持ったけどやっぱり私も払うべきだろうか?

払うべきだよね?



「龍也…あのお金」

「これくらい大丈夫だ」

「ありがとう」



私は素直に龍也に会計を任せることにした。

そして私たちは会計を済ませると再び車に乗った。

そういえば高杉さんはご飯食べたんだろうか?



「ねえ龍也?高杉さんはご飯大丈夫?」

「あぁ、多分コンビニにかなんかの食べたよ」



なんか軽い。

高杉さんはいつからかはわからないけど長い間龍也といるはずなのに

あんまり龍也は高杉さんを知らなそう。

知ってるけど口に出さないだけなのだろうか。



「では出発します」



そして車は走り出した。

約20分ほどで目的の遊園地についた。

私は車から降り、思いっきり背伸びをした。





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