イジメ返し―連鎖する復讐―
「そろそろ認めたら?」

呆然とするあたしに咲綾がくすっと笑って言った。

その勝ち誇った笑みに腸が煮えくり返りそうになる。

だけど、言い返す術がない。

あのSNSに画像をアップしたのは他の誰でもないあたしなのだから。

「情報開示請求をすればすぐに誰が投稿者か分かります。エマも無断で後姿をアップされてしまったので法的措置も検討しています」

エマの言葉に体中がガタガタと震えだす。

何とかしなければいけない。

でも、もう逃げ道は塞がれている。

どうしよう。どうしたらいいの……。
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